合皮と本革

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合皮と本革

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2017/12/08 合皮と本革

石神井公園の靴・鞄・傘修理専門店、リペア×ワークスです。

 

私が今の仕事をやってきて、常日頃から気になっていた事があります。

靴でも鞄でも、革製品を扱うのと同じくらい合皮の製品も扱います。

 

というより、ほとんどの製品で本革と合皮の両方が使われています。

 

鞄の場合表は革でも、裏地は合皮や布が多いです。

靴も表は革でも、中敷きは合皮の靴がほどんどです。

 

それらはいいとして、問題は表の革に合皮を混ぜていて、それが全く見分けがつかない製品が増えている、という事です。

 

例えば紳士靴なら、表の革はいくつかのパートに分かれて縫い付けられています。

 

それがつま先とカカトのパートは本革が使われ、サイドとベロ(靴ひもの下にある部分)はそれとそっくりな合皮が使われている。

 

鞄でも表の正面に来る部分が本革で、サイドと持ち手は合皮とか、本革と合皮を混ぜてある物が多いです。

 

それを、例えば靴なら「本革製」と書いてあるシールをペタンと貼って売っています。

 

お客さんがバッグを持って来られて、持ち手の部分がボロボロになっている事があります。

見ると持ち手は合皮なのですが、本体には本革が使われていて、お客さんはすべて本革だと思っていた、とかその逆で持ち手は本革で本体は合皮とか、よくあります。

 

最近はその本革と合皮の部分をよ〜く見ても全く見分けがつかないのです。

 

糸をほどいて裏を見れば分かりますが、表からでは分かりません。

かなり合皮を作る技術が進歩しているのだと思われます。

 

問題はお客さんがその事を知らないという事実です。

 

お客さんの話を聞いていると、それを売っている店員さんも知らないんじゃないのか?と思ってしまいます。

 

合皮と本革が半々の製品を「本革製」として売っているとしたら、それはいいんでしょうかね?

それとも「合皮と本革半々製」というタグを付けて売っているのでしょうか?

 

あまりそういうものは見ませんね。

 

年月が経つと、合皮の表のビニールのような物がボロボロと剥がれてきて、革の部分との見分けがハッキリとする事が良くあります。

 

そうなってようやく、合皮と本革が半々の製品だという事が判明します。

 

なんかおかしいな…とずっと思っているんですが、世間ではそんな事が話題になる事はありません。

 

でももうちょっと表示をハッキリするとか、しないといけないんじゃないかな?と思います。

 

こんな事を思っている人はあまりいないんですかね?

 

 

 

 

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